山本五十六 男の修行 (本物への道)
昔、と言っても5年前か。
前に勤めていたお店を辞めるちょっと前に、税理士の先生から山本五十六の書のコピーをいただいた。
男の修行
苦しいこともあるだろう
伝い度いこともあるだろう
不満なこともあるだろう
腹の立つこともあるだろう
泣き度いこともあるだろう
これらをじっとこらえて行くのが
男の修行である
山本五十六
先生は色々なことで悩んでいる僕を見て、この書をくださった。
きっと先生自身も悩んだ時に、この書を見て頑張ったんだろう。
僕もこの書をいただいたこと、とてもありがたく思い、ぐっと我慢して仕事を続けようと思った。
しかし、我慢しきれずに爆発して、店を辞めてやる!と啖呵を切ってしまった。
先生に報告すると、残念そうに
そうか。我慢できなかったか。残念だけど仕方ないな。
申し訳なく、何度も何度も頭を下げた。
何年かして自分の店を持ち、悪戦苦闘、自営業の苦しみ、悩みにくじけそうになりながらも思うことがある。
山本五十六は太平洋戦争に、いや戦争をするということに反対だった。
上を説得して何とか開戦を防ごうとした。
しかし、努力は実らず日本は戦争の道へと進んだ。
やると決まったのならと、山本五十六は一流の戦術で真珠湾攻撃に。
真珠湾攻撃は成功したが、そこで多くの人が死に、また多くの仲間たちも死んでいった。
結局は泥沼の悲劇でしかない戦争。
山本五十六が沈みゆく戦艦大和の艦長室で何を考えていたかは分からない。
ただ私には、もっと止めるべきだった。もっと伝えるべきだった。
こらえたりせず、何としてもこの戦争を起こさないようにすべきだった。
死にゆく仲間たち、部下たちを思い、そんな風に考えたのではないかと思う。
何もかも言えばいい。という訳ではもちろん無い。
ただやはり思いは、気持ちは伝えなければ。
たとえ相手に嫌われたとしても。
あの日、店を辞めたことをしばらく後悔もした。
一人で店をやることの苦しみから逃げ出したかった。
ただ爆発したあの日があったからこそ、あの日から成長した今の自分がいることを誰よりも自分がよく知っている。
男の修行
苦しいこともあるだろう
伝い度いこともあるだろう
不満なこともあるだろう
腹の立つこともあるだろう
泣き度いこともあるだろう
どうすれば助け合っていけるのか
どうすれば笑顔に変えていけるのか
それを思い、考え尽くすのが
男の修行である
お会いしたことはもちろんありませんが、子供のころから妙に山本五十六という人に何故だか親近感があり、尊敬もしています。 素晴らしい言葉もたくさん残されて。
今、山本五十六氏が生きていらっしゃたなら、こんな風に。
いやもっと素晴らしい言葉を伝えてくれるかもしれません。
(あくまでも個人の感想です。)
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