ライバルと息子 (愛する息子へ)


あなたにはライバルと言える人がいますか?

もう8年ほど前になりますが、一人息子が大学浪人中に予備校の寮に入りました。
今まで一緒に暮らしていて、初めて離れて暮らしたのがその寮生活。

毎日ちゃんと勉強しているのか? モチベーションは保てているのか?
仲間との関係は? 彼女とはどうなったんだろう?

色々なことが頭を巡りますが、そのことについて聞くことはありませんでした。


時々、朝、前の職場の駐車場に着くとメールを入れていました。

「頑張ってるか。 俺も仕事頑張るから、お前も頑張れよ。
俺のライバルはタケ(息子のニックネーム)だからな。負けないよ。」

青臭い言葉で応援する気持ちを伝えました。


その後、何とか入った大学を中退した息子は、大都会で人にいいように使われ、また多くの人に迷惑をかけるという迷路の中に。

なかなか連絡がつかない時期がありました。
自殺してしまうんじゃないかと心配して。

やっと連絡が付き、一旦新潟に帰ってきてリセットしてから、また東京に出ればいいじゃないか。 そう言って、呼び戻そうとしました。

そんな言葉に心も揺らいだはずですが、息子は戻っては来ませんでした。
戻ったら、ずるずると駄目になってしまう。
きっとそんな風に思ったのでしょう。


最初に家を離れてから8年。

そんな息子が長岡花火に合わせて帰ってくるそうです。
彼女と一緒に。
なにか大事な話があるのかもしれません。

息子が選んだ道を、ライバルが選んだ道を応援したいと思います。
ずっと。
そしてライバルに負けないようにまだまだ頑張っていきたいと思います。
青臭く。

最初の画像は、8年前にお花のイベントで山梨まで持っていったアーティフィシャルフラワーの作品。 左右別々で、2つを合わせるとハートになるものでした。
会場でプレゼントしたけど、まだどちらかのお宅に飾ってもらえてるかなぁ。

2番目の画像は、信金さんの昨年の納涼会でのお客様へのプレゼント。
テーピングしたアーティフィシャルフラワーをコサージュ風に作って、飾れるように
したものです。

そして今年は、昨年とかぶらないようにとドライのゼンマイをツリーにして、そこに
エアープランツと多肉植物を飾り付けて、プレゼント商品にしました。
過去の自分自身もライバルですね。

あなたのライバルは。


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